さて、折角の最初の記事だし好きなカードのお話をしないとね!

 アヴァシンの帰還
から、MTG界のまたぎ!
 
ウルヴェンワルドの足跡追い/Ulvenwald Trackerを取り上げますよー。

full

 現スタンでもちょいちょい見る彼なんですが、なかなかどうして曲者です。その理由を箇条書きにしてみると、

後ろのクマーが可愛い。
遠目に見ると構えてる剣がショットガンに見えた。(私だけ?)
クマと人間が協力し合って戦ってる……胸熱!

 といったところでしょうか……。全部私の主観ですが。

 なんて冗談は置いておいて、性能の話に入りましょう。
彼の恐ろしいところは三つあります。

① 1マナであること。軽いのは正義ですね。
② 最低限のP/Tがあること。
③ こいつが要るだけで場が制圧出来てしまうこと。

 彼の持つ格闘能力は実にクレバーです
 緑というクリーチャー対策が不得意な色において、格闘というのは貴重な除去手段なわけですが、それが1マナのクリーチャーで繰り返し使えるとなればそりゃあ強いですよね。

 格闘を行うためのカードと言えば他には
捕食/Prey Upon闘技/Pit Fightなどがるわけですが、それぞ【ウルヴェンワルドの足跡追い】の能力と同じ効果を持つソーサリーとインスタントです
 【闘技】が2マナであるということを考えると、(少々高い気はするものの)格闘をインスタントで行うための適正マナコストは2マナだと言えます。
 そして彼の起動型能力の要求コストも2マナです。これはおそろしいことですよ……。2マナのインスタントを何度も打てる1マナクリーチャーと言えばその強さがしみじみと感じられます。

 さて、格闘の弱点は「自分にクリーチャーが居ない場合、なんの役にもたたない」ことだと言えます。その為捕食】や【闘技】は腐ってしまう場面が多いんですよねー。
 しかし彼の場合は
いざとなれば彼自身が鬼の形相で相手のクリーチャーに殴りかかってくれます。きゃあカッコいー!(パワー1だろって? さあ
怨恨/Rancorをつけるんだ!)


 とはいえ、彼も毎回自分自身が殴りに行ってちゃあ疲れちゃいます。やっぱりちゃんと相性の良いクリーチャーを考えないとね。


 やっぱり一番手は【捕食者のウーズ/Predator Ooze】でしょう! (緑)(緑)(緑)という強烈な色拘束こそ玉に瑕ですが、このウニュウニュは格闘元としてはこれ以上ない相性を誇っています。
 格闘の場合、ダメージの発生源は格闘するクリーチャーとなるので、格闘で相手のクリーチャーを葬り去れた場合はきちんとウーズの能力が誘発します。このシナジーはなかなかに強烈ですよ! 破壊耐性も相まって縦横無尽の活躍ができちゃいます。
 (そういえばなんだか最近ウーズ使ってる人をよく見る気がするぞ? 【悲劇的な過ち/Tragic Slip】の採用率が減ったからかもしれない)



 他に格闘元として相性のいいクリーチャーと言えば……

 2マナのエース【絡み根の霊/Strangleroot Geist】。戦闘前に格闘してわざと死んで、3/2で復活してアタック! なんていうのもありだね!

 期待のニューフェイス【不毛の地のバイパー/Wasteland Viper】。接死持ちだからどんなクリーチャーでも打ちとれちゃうぜ!(ちなみに私は期待しすぎてシングル買いまでしてしまった)

 な
んかもう既に大暴れ中の牛さん【ボロスの反攻者/Boros Reckoner】。格闘で1体しとめたドン! 誘発型能力でもう1体しとめるドン! 色が合っていないのがちょっとネック。

 ここらへんでしょうか。


 さーて、ここまで彼の良さをヤンデレばりに、しかもかなりひいき目で語ってしまったわけなんですが、彼にだってライバルはいます。それは一体だれでしょうか。

 格闘ソーサリー【捕食】? 違います。1マナ帯のエース【死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman】? いやいや。そもそも1マナ帯ではないんですよ。

full ――そう、見た目はティボルト並に小物感満載と言われているのに、実は結構出来る子なPW、【ドムリ・ラーデ/Domri Rade】です!!!
 あのモヒカン野郎めは-2の能力に【ウルヴェンワルドの足跡追い】と同じ格闘能力を持っているのです!

  赤緑系列のビートデッキに刺されることの多いこのモヒカン。こいつがデッキに陣取っていると、「ああもう格闘要員はこいつだけでいいかな」なんてことに なってしまいます。しかし自称:【ウルヴェンワルドの足跡追い】の足跡を追う会会長の私としてはそんなことは認められません!

 ことMTGというゲームにおいては選択肢の多いカードは強いと言えます。ならば格闘以外の選択肢も持っている【ドムリ・ラーデ】が決して侮れる相手ではありません――。
 ですが、【ウルヴェンワルドの足跡追い】にしかない利点だって多々あるのです!

 まず、【ドムリ・ラーデ】は3マナ、【ウルヴェンワルドの足跡追い】は1マナです。起動にかかる2マナのことを考えるとかかるマナ数は同じですが、分割払いができるっていうのは大切ですぜ旦那!
 ただし、【ウルヴェンワルドの足跡追い】はクリーチャーである為に、【ドムリ・ラーデ】のように出てすぐ能力を使うというわけにはいきません。そこは一歩譲っていると言わざるを得ないでしょう。
 しかし、クリーチャーだということは決して欠点だけではありません。【ウルヴェンワルドの足跡追い】は自身がクリーチャーであるが為に、先述したとおり自身を格闘元として使うことができるのです!
 そして言わずもがな、【ドムリ・ラーデ】は赤マナが必要ですが【ウルヴェンワルドの足跡追い】は緑だけで使用することができます!(ただし、今の環境は多色化が容易なので、これはあまり大きな利点とは言えないかもしれません……)
 【ドムリ・ラーデ】はPWであるため、複数並べることができません。しかし【ウルヴェンワルドの足跡追い】は何体も並べることができます!(何体も並べて嬉しいクリーチャーでもないのですが)


 ……ふう、ふう。
 なんだか熱く語りすぎて支離滅裂な気がして来たぜ!(自分の口調含む)
 ま、まあともかく、【ドムリ・ラーデ】が入る色であっても、充分【ウルヴェンワルドの足跡追い】だって選択肢に入るよ、と言いたかったのです。


 さあ、今回はここら辺にしておきましょう。
 皆さまも是非緑絡みのデッキでクリーチャー対策に困ったら、この子を選択肢に入れてみてください。私が喜びます。
 雑文すみませんでしたー!

(初見で【ドリーム・ラーデ】と読み違えた人ってどれくらいいるんだろう