はい皆さんこんばんはー。ゴルガリ団の最下層民の管理人です。
 今日は強力なはずなのに少々不遇なことになってしまっているゴルガリのカードを考察したいと思います。

9ezmjl6zzy_JP そのカードとは……【化膿/Putrefy】です。
 過去のスタンダードでも大きく活躍し、再録された時も多くのゴルガリ団員に喜びをもたらしたこのカードですが、現在のスタンダードではあまり採用率が芳しくありません。

 まあぶっちゃけ言ってしまうと、【化膿】が使われないのは「環境が悪い」の一言に尽きます。

 【化膿】の強みであるアーティファクトも破壊できることが殆ど役に立たないんですよね。
 本来この効果は【化膿】の大きなメリットの一つ……のはずなのですが、現在のスタンダードで良く使われるアーティファクトと言えば、【エレボスの鞭/Whip of Erebos】【タッサの二叉槍/Bident of Thassa】などの「神器」なんですよね。これらは「エンチャント」でもあるので、【ゴルガリの魔除け/Golgari Charm】でも破壊出来ちゃうんですよ……。となれば、1マナ軽く、かついくつかの役割を持ちながら「神器」に対策出来る【ゴルガリの魔除け】があれば「神器」対策は充分になりがちなんですよね(´・ω・`;)
 また、軽いアーティファクトであれば【突然の衰微/Abrupt Decay】で破壊できることもこの能力を不遇にしている一因ですね。このことから、【化膿】でないと対策出来ないアーティファクトは4マナ以上、かつ神器でないものだけになってしまうんですよね……。
 【交易所/Trading Post】のように重めのアーティファクトが流行れば【化膿】の採用率も改善するかもしれませんが、現状では厳しいと言わざるを得ないでしょう。

6ac20d84 そして何より【化膿】を不遇たらしめているのが、【英雄の破滅/Hero's Downfall】の存在です。
 【化膿】と違い【再生】を許してしまうものの、アーティファクトではなくプレインズウォーカーを破壊できる優れた除去です。
 こいつの場合、【化膿】と違って【ゴルガリの魔除け】や【突然の衰微】と綺麗に住み分けが出来るんですよね。【ドムリ・ラーデ/Domri Rade】のような3マナのプレインズウォーカーは【突然の衰微】でなんとか出来ますが、4マナ以上のプレインズウォーカーは他の呪文では対処できませんからね。特に【太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun's Champion】【思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought】のような戦闘で倒しにくいプレインズウォーカーを簡単にヤれるのは大きなメリットだと言えます。

 【化膿】と【英雄の破滅】のどちらが強いと言う話ではなく、環境の問題です。あいにく黒緑は【化膿】と役割が被ってしまっているカードが多いという話なんですよね……(´;ω;`)

 【化膿】が活きる先があるとすれば、先ほども書いたように【交易所】のような重めのアーティファクトが活躍するようになるか、――【ロッテスのトロール/Lotleth Troll】や【ゴルガリの魔除け】で【再生】を扱う同型へのメタ要員ですかね。……うぅ、ゴルガリが流行らないと使われないゴルガリのカードって一体。
 【化膿】を効果的に使いたい方々は、しばらく雌伏の時を過ごさねばならないようです。

 といったところで今回は終了。
 正直【英雄の破滅】が発表されるまでは【化膿】がゴルガリのメイン除去になると思っていたんですけれどねー……なかなか思い通りにならないものです(´ω`;)

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